本格ミステリーの理念の集成。 2006-10-01
もしあなたがホームズを、エラリー・クイーンなどと比べ、伏線などにおいて不十分だからミステリとして一段劣るという評価を疑いなく下すなら、自然この作品への評価も下がる筈だ。本作品は、新本格というヴァン・ダインスクールから外れた作法により構成された本格ミステリーだからだ。
ファンから観れば、確かに既視感をさそうところはある。しかし20年以上のベテランなのだからそれは当然。島田にとってこの手法とテーマは骨絡みなのだ。
なぜか初期作品を過剰に誉め讃える往年のファンは、後期の仕事を認めようとしない。この“日本人”の謎にあなたも向き合ってほしい。それは本格の未来にとってきっとよい結果をもたらす筈だ。
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この記事は2006/10/15に作成しました。
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